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​2015年に「KATO Nゲージ生誕50周年記念製品第1弾」として登場した、「京急デハ268アッセンブリーキット」がSTEAMで深まるシリーズとして再登場しました。キットとしてのクオリティはそのままに、展示用のユニトラック、9V電池ソケット、ユニジョイナーはずしが追加されました。そしてもちろん、STEAMペーパー「パーツonパーツ 昭和の名車を組み立てる!」がついて来ます。
パチパチと組み立てるだけの簡単キットでどうやってSTEAM? と思うなかれ。接着剤も使わずに組み上がってしまうというその作りそのものが、STEAMなのです。
STEAMで深まる Nゲージ 赤い電車キット(25-923)
​価格 ¥4,620(税込)
製品内容
​このキットで車内が本物のように点灯する赤い電車が1両作れます。(電池は別売です)
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​ユニトラック線路‥1、9V電池ソケット‥1、ユニジョイナーはずし‥1
​ボディ‥1、床下‥1、台車‥2、カプラーセット‥2、パンタグラフ‥2、室内灯ユニット‥1、照明板‥1、集電シュー‥2、ジャンパ栓‥1
​組立説明書
​※ボディキットは「KATO Nゲージ生誕50周年記念 京急デハ268アッセンブリーキット」と同じものです。
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STEAMペーパー
(B4サイズ/両面カラー)
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「STEAMで深まるNゲージ赤い電車キット」では、台車がボディを乗せています。これは、全国各地で営業運転をしている電車や客車の実車も、また模型も、ほぼみなおなじです。一方、「ナローゲージ箱トロ真ちゅうはんだ付けキット」のような短い車両では、前後それぞれに車軸が固定されて付いているつくりになっています。これは貨車の実車などでもおなじです。
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「赤い電車」の台車
どうして、「赤い電車」のような長い車両では、台車がボディを乗せるつくりになっているのでしょう。

これは、長い車両がカーブを曲がるときに都合がよいからです。

貨車のような短い車両の場合は、ボディの前後それぞれに1軸が固定されて付いていさえすればカーブを通過できます。ところが、「赤い電車」のように長い車両の場合、これではカーブを通過できません。車輪の方向と線路の方向が合わなくなってしまうからです。

では、長い車両の真ん中あたりに、固定式の1軸と1軸を短い間隔で付けたらどうでしょう。これだと、走りが不安定になってしまうし、車両を連結させたときはカーブの外側を大きくはみ出してしまいます。

これらの問題を解決するのが、台車です。前後の台車はそれぞれ、心皿(しんざら)とよばれる中心部を軸に、ボディの向きとは独立して左右に旋回できるので、カーブを容易に通過することができます。
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長い車両に台車を使うことのメリット
なお、1個の台車を1軸2輪でなく2軸4輪にすることが多いのは、2軸4輪のほうが走っているときの安定性をより得られるからと考えられます。

試しに、カーブのユニトラック上に「赤い電車」を乗せて、手で動かしてみてはどうでしょう。前後それぞれの台車が、上に乗せたボディとは独立して旋回し、カーブをスムーズに通過するのを感じることができますよ。
「赤い電車」をあらためて正面から見てみると、屋根が弧を描くように丸みを帯びているのがわかります。「赤い電車」だけではありません。ほかのほとんどの電車の屋根も、おなじように丸みを帯びています。どうしてでしょう。
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「赤い電車」の丸みを帯びた屋根
角ばっているよりも丸みを帯びているほうが都合がよい理由が考えられます。そのひとつが、横風が吹いてきたときも車両が倒れづらくなるように、というものです。

車両デザインの計算では、屋根の断面の曲率半径を小さくすればするほど、つまり、正円のときの弧に近づければ近づけるほど、横風に対する車両の安定性を高められる傾向があり、転覆しづらくなると考えられています。

もし仮に、屋根が真っ平らで角ばったデザインの車両と、屋根が弧を描いて丸みのあるデザインの車両に、おなじ強さの横風が吹いてきたら、どちらのほうが横風を受け流すことができるでしょう。直感的にも、丸みのあるデザインのほうだと答える人は多いのではないでしょうか。

鉄道車両の形状には、「よさを求めた結果こうなった」という部分が多くあります。「赤い電車」の模型を見て「どうしてここはこういう形なのか」と疑問を抱いたら、考えたり調べたりして、デザインの理由を探究してみてはいかがでしょう。
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手を振るSTEAM先生.gif
ユニトラックに9V電池とソケットで電気を流し、組み立てた「赤い電車」をユニトラックに乗せます。室内灯のほかに車両正面のヘッドライトが黄色く輝きます。ここで、車両の方向を逆にして、再び車両をユニトラックに乗せるとどうでしょう。車両正面の灯りが、テールライトの赤色にかわります。
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これは、車両に、ヘッドライト用とテールライト用の発光ダイオード(LED)が置かれ、電流の流れる方向によってヘッドライト用LEDに電流が流れるか、テールライト用LEDに電流が流れるかが決まるからです。

LEDには、陽極(アノード)と陰極(カソード)があります。電流の「プラス極 → マイナス極」の方向と、LEDの「陽極 →陰極」の方向が合うと電流が通って発光しますが、一致しないと電流が通らず発光しません。

このLEDの特徴を利用して、車両の向きにより「ヘッドライトが発光」「テールライトが発光」を切り替えているのです。
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電流の流れと発光するLEDの切り換え。電流は、電池のプラス極 → 片方(図の下側)のレール → 車両の回路 →
もう片方(図の上側)のレール → 電池のマイナス極と流れる
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