STEAMガイドツアーとは、2022年の鉄道模型コンテスト(https://www.moraco.jp/)内からはじまった、主にキッズを対象としたジオラマづくりと鉄道模型を使った学習ツアーです。九州大会と東京大会を合わせて、200人以上のご家族にご参加いただきました。
STEAMガイドツアー(2022/東京大会の様子)
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芝生の達人(https://www.diorama-zairyo.com/diorama-shibahunotatujin-tatujinsiba)という製品を使い、静電植毛を実体験していただきました。
芝生の達人では、本体側にプラス極とコード側(アース側)にマイナス極の電極が設置されています。その両極に対して1.1 万ボルトの電気を流すと、両極の間に電界が生まれます。その電界の中に短繊維を入れると、短繊維はプラス極かマイナス極のどちらかに吸い寄せられ、帯電されます。すると、今度は帯電された短繊維が反対側の極に吸い寄せられ、反対側の極に向かって飛び出します。
そうして短繊維が飛び交っている間に、接着剤を塗布した素材を入れると、接着剤がついている部分にのみ、短繊維が立って刺さるというわけです。
とても難しそう!な仕組みですが、使い方はとても簡単です。でもどうやって芝が立つのか?を知ることで考える力そのものを伸ばし、応用する能力も高まるのです。そして疑問を持ち、学ぶということは、ジオラマ制作や学校だけでなく、社会に出てからも役に立つ、基本的な人間の持つ力なのです。
STEAM教材・STEAMで深まる Nゲージ 高圧鉄塔キットを使い、ドープセメント法という接着方法を学びました。高圧鉄塔はABS というプラスチックでできています。使用した接着剤、「Plastic Magic」には溶剤が入っており、含まれている溶剤がプラスチックを溶かし表面に凸凹を作り、固化することで、お互いが食いついて、アンカー効果で接着します。これがドープセメント法という方法での接着です。
STEAM教材・STEAMで深まる Nゲージ 赤い電車キットを使いました。車両が前進する場合は、レールの右から左へ電気が流れ、後進するときはレールの左から右に電気が流れるように電気回路が設計されています。ですので、ヘッドライトが光る場合は、電気はレールの右から左へ流れ、その際に光るLED の光はヘッドライトへ導光されています。
※車両にとって、右のレールがプラスのとき、左のレールがマイナスのときに前進になります。
STEAMガイドツアーでは、高校生コンテストに出場した学生さんたちにもSTEAM先生となってもらい、参加者さんたちにレクチャーしていただきました。その先生たちの作ったモジュール作品の前で、制作にまつわるお話を聞かせてもらいました。実際の制作現場でも、STEAMは息づいています。
覗き込まずにはいられない不思議なジオラマ、アイセルスタイン。アイセルスタインは主に幾何学遠
近法( 一点透視図法) という遠近法で製作されています。アート(A)数学(Mathematics)工学(Technology)を駆使してつくられた、奇跡の作品です。