STEAMガイドツアーに今年も多数のご参加をいただきありがとうございました!!
ボリュームアップしたカリキュラムに最後までお付き合いいただいた皆さま、
STEAM学習に基づいたジオラマ制作にご協力いただいた鉄人ギルドの皆さま、
そしてSTEAM先生を目指してガイドを手伝ってくださった各学校の皆さま、
本当にお疲れ様でした。
来年の鉄道模型コンテストでも新たなカリキュラムを携えて、
皆様に出会えますことを楽しみにしております。
また、STEAMガイドツアーは鉄コンだけでなく、皆さまの学校の文化祭などで
継続していただけるカリキュラムです。
使用する機材・資材などKATOがご提供し、STEAM先生がバックアップいたします。
ご興味のある方は、KATOまでご連絡ください。
STEAMガイドツアー(2023/東京大会の様子)
当サイトの写真は全て許可を得て掲載しております。
表現したい風景を考えながら小さな木片の上に鉛筆で川(水辺)・樹木を立てる場所・芝生の場所に印をつけます。そして、ジェッソと呼ばれる絵の具で水辺に水色、芝生を生やす場所に地面の茶色を塗ります。塗装すると絵の具の水分が蒸発し、残された色の成分が固まります。このとき絵の具は木片の内部まで根っこが生えるように入っていきます。これは「アンカー効果」と呼ばれるものです。
絵の具は誰もが小さな頃から使えるとても身近な塗料です。液体状の絵の具が乾くと定着するのはなぜなんだろういう小さな疑問が、学ぶ能力を育ててゆきます。
「芝生の達人」という製品を使って、電極と静電気現象を利用した芝生を作ります。プラスの電極は、マイナスの電気を帯びたものを引きつけ、マイナスの電極は、プラスの
電気を帯びたものを引きつける、という性質を利用して、ファイバー製の芝素材を本物の草はらにしてゆきます。
プラスティック製の「広葉樹の幹」を枝部分を曲げて立体的にし、「ジオラマ糊」という一風変わった使い方をする糊で葉をつける準備をします。「ジオラマ糊」は塗布した直後はサラサラとした白色の液体で、10分〜15分放置すると透明な高粘着質の糊に変身します。
STEAM教材・STEAMで深まる Nゲージ 赤い電車キットを使いました。車両が前進する場合は、レールの右から左へ電気が流れ、後進するときはレールの左から右に電気が流れるように電気回路が設計されています。ですので、ヘッドライトが光る場合は、電気はレールの右から左へ流れ、その際に光るLED の光はヘッドライトへ導光されています。
※車両にとって、右のレールがプラスのとき、左のレールがマイナスのときに前進になります。
覗き込まずにはいられない不思議なジオラマ、アイセルスタイン。アイセルスタインは主に幾何学遠
近法( 一点透視図法) という遠近法で製作されています。アート(A)数学(Mathematics)工学(Technology)を駆使してつくられた、奇跡の作品です。
STEAMガイドツアーを牽引してくれた学生さんたちが制作したモジュールについて、どんな苦労があったのかなどSTEAM的要素を絡めながら説明をしてもらいました。
蒸気機関の模型を使って、「蒸気機関車はどうやって走っているんだろう?」という疑問に答えました。動く仕組みが目に見える機械は、現代ではとても珍しいものです。蒸気というのは掴むことのできない気体ですが、それが鉄の塊を動かすというのは仕組みを聞いても魔法のようです。
今回は2024年に開業する関水本線のOSCAR号がやってきていましたので、特徴的な運転台に乗車しての記念撮影も楽しんでいただけました。
他のコーナーを回っている間に、「ジオラマ糊」が透明になり、接着の準備できました。「ミディアムプランツ」を使って樹木に葉をつけて、形を整えます。簡単そうな作業ですが、学生さんのモジュールやT-TRAKの作品に使われているような樹木を作ろうとすると、枝振りや葉のつき方には工夫が必要なことがわかります。本物の樹木の観察も必要ですし、見栄えを良くするためにはアート的な感性も必要です。
最後は葉を茂らせた樹木を立てて、「花」のパウダーで装飾をして完成です。
STEAMガイドツアーで小さなジオラマづくりを経験されたみなさんには、次はミニジオラマサーカスに挑戦していただきたいですね!